大漁祈願!草薙 「はんまあさま」
2022 / 09 / 01 ( Thu ) 毎年 9月9日は 伊豆稲取では重陽の節句 「はんまあさま」 が行われます ![]() 日本で重陽の節句が残っているのは とてもめずらしいんです ※ 五節句とは ・ ・ ・ 1月7日【七草の節句】、3月3日【桃の節句】 5月5日【端午の節句】、7月7日【七夕の節句】、9月9日【重陽の節句】 『はんまあさま』 は とくに漁師の家で行われてきました ・ ・ ・ 近年は、漁家の減少にともない 行う家も少なくなりました ・ ・ ・ ※ 「はんまあさま」 は唯一 伊豆稲取のみの伝統行事です 「はんまあさま」 とは ・ ・ ・ 9月9日の前日、9月8日に ハマユウの葉と松の葉で 奇数(おうちによっては家族の人数)分の 武士と魚・イカの人形を作り おぼんにのせ 柏餅(かしわもち)やお神酒といっしょに 神前に供えて祀ります ![]() きれいに洗ったハマユウの葉と松の葉 ![]() ハマユウ ![]() ※ はんまあさまはそれぞれの家に 昔から伝わる作り方がありますので すべてがいっしょというわけではありません 翌日、9月9日の夕方 「イカとサンマにならっしぇえよ」 と唱えながら 泣きまねをして海に流します ![]() はんまあさまは、無縁仏として 龍宮さま(龍宮神社)の鳥居のそばに祀られています ![]() 無縁仏の碑 ![]() 龍宮さま(龍宮神社) ちなみに ・ ・ ・ 龍宮さまのお社についてる看板には 「願い叶えます お気軽にお参り下さい ・ ・ ・ 」 の文字が ・ ・ ・ ほんとうに願いが叶ってしまいそうな 親しみやすく、ほほえましい龍宮さまです 東伊豆町稲取のふるさと学級で 地元の子どもたちが毎年この貴重な行事を行っています ![]() 【 はんまあさまの由来 】 (概要) むかし、むかし、稲取が 小さな漁村だったころのお話です その年は、海に出ても一匹の魚も捕れず 毎日、毎日 ぼんやり海を見て暮らしていました そんなある日 龍宮さまの沖にかけて、カモメの群れが 空いっぱいに舞い飛んでいました 久しぶりに漁ができると 勢いこんで漕ぎ出しました 漁師の目は鳥山の下に注がれました ※ 鳥山とは ・ ・ ・ 海鳥が海面近くにたくさん集まっている様子 海面下に魚の群れがいる目印になります すると、丸太を組んだイカダの上に 戦に敗れたと思われる武士が 折り重なるようにして息絶えていました 海で働く漁師にとっては 遭難者があったり 仏様が流れていたりするのを見て そのままにしておくことはできません 戦に敗れてイカダの上で 仏様になった武士は 漁師たちに手厚く葬られました その年を境にして 稲取の沖では イカとサンマが たくさん捕れるようになりました 今でも稲取の漁師は 漁をさせてくれる仏様を 「 はんまあさま 」 「 はんまあさま 」 と言って 毎年9月8日、9日にお祀りをしています 稲取が小さな漁村だったころのお話です 9月8日、はんまあさまを作り お供え物をします 翌日9月9日に 「イカとサンマにならっしぇよー」と 泣きまねをして海に流します (*‘ω‘ *) ![]() |
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